SDN開発エンジニアを目指した活動ブログ

〜SDNなオープンソース製品を実際に使って試してみる〜

Ryu SDN FrameworkのBGP機能を試してみた(3) 〜InterAS接続編 その2〜

前回は、既存のBGP/MPLS VPN網とのInterAS接続によりBGP情報の共有を図ることができました。
ただし、ネットワーク拡張性を想定すると、前回モデルでは、スケール性に課題があります。

今回は、InterAS MPLS VPNにおけるボーダールータとしてRyu BGPを配備したモデルを検証してみました。

なお、現段階のRyu BGPには、いろいろ制約条件が存在するようです。
> i-BGPピアに関わる機能配備には適用が困難そう。
> BGPピアの終端点への配備を 前提とした機能具備がなされている。
> BGPピアの中継点に配備する場合には、BGPパラメータ の伝搬に関わる留意点を想定する必要がある。
> OSPFルーティングドメイン等との連携については、 使い手が自前で準備する必要がある。
-> NextHopへの到達性への対応も別途必要
-> データプレーン連携に関わる対応も別途必要

ただし、Ryu SDN Frameworkの開発スコープとして、本当に従来ルーティングエンジンの焼き直し機能が必要でしょうか?
SDNならではの集中制御/分散制御のハイブリッド的なトラフィックエンジニアリングなアプローチを目指すのであれば、さきほどの制約条件も、これから乗り越えていけばよい技術課題だと思います。